MISSING PUZZLE

ADHD(発達障害)の私がブログをはじめてみました。

大学院進学を辞めました

 

ついこの間まで大学院に進学する気満々だったのに、急に大学進学を辞めました

 

大学院に進学しようと思った理由

 

そもそも私が大学院に進学しようと思ったきっかけは、現在働いている会社に勤めながら大学院で学べるという制度があったからです。転職する決め手の一つにもなりました。学費は自己負担ですが、夜間の授業に間に合うように終業時間の配慮があり、何校か指定校推薦がありました。元々、学ぶことが好きで、いつかは大学院で学びたいと思っていたので、大学院への推薦制度はとても魅力的でした。キャリアアップにもつながるし、働く上でのモチベーションアップにもなりました。この仕事に転職したて、ただ働くだけではなくて、何か成し遂げたいという思いがありました。

 

まずは通信大学に編入

 

私は短大卒だったので、まずは大学院進学に向けて通信大学に3年次編入しました。大学院への推薦を受けるためには、今の会社で最低でも3年間のキャリア(在職期間)が必要だったので、大学資格を取得してから大学院へ進学しようと計画を立てました。大学に編入した理由は大学院進学のため以外に、日本語教師として海外で働くために必要な日本語教師の資格と大卒の資格を取得するためでもありました

 

大学で学び直してみて

 

現役の短大時代はビジネス系の専攻でしたが、大学では主専攻で日本語教育学、副専攻で心理学を学んでいます。大学には、日本語教師を目指している人か認定心理士の資格を取りたい人のどちらかに分かれています。しかし、せっかく同じ学費を払っているんだったら、日本語教師認定心理士も大卒の資格も全部取ってやろう!と思い、どちらも勉強しています。これもADHDのあれもこれも全部欲しい精神なんでしょうね。

 

通信大学なので、基本的にはeラーニングで自主学習を進めていきます。ADHDの私にとって毎日コツコツと進めていくということは非常に難しいです。休みの日にまとめて集中して短期決戦でレポートを書いたりしてなんとか学習を進めています。スクーリング学習もあります。通うのは大変ですが、eラーニングよりもしっかりと勉強できるのと、とりあえず出席すれば単位はなんとかなるので、一人でコツコツと学習を進められない私にはスクーリングは合っています。心理学はスクーリング学習が多いのですが、日本語教育はeラーニングがほとんどです。教育実習しかスクーリングがありません。日本語教育について勉強していくうちに、このままじゃダメだ、プロの日本語教師として働くにはもっと深く勉強しなければならない、という気持ちが生まれました。

 

MBAか言語情報学か

 

転職1年目で大学3年次に編入し、最初は卒業できるかなと不安でしたが、このまま順調にいけば来春卒業予定です。いよいよ大学院進学が現実的になってきました。推薦を受けられる指定校は、業務に関する分野しか専攻出来ないため、経営学(MBA)関係しか選べません。大学院で勉強することだけを目標にしていた私は、具体的に何を学ぶか決めておらず、大学院の学びについていけるか急に不安になりました。すぐに短大時代の恩師である経営学の教授にアポを取りました。大学院を卒業した友人にも話を聞きました。やはり、大学院で学ぶことは楽しそうでとても興味が湧きましたが、最初は不安でいっぱいでした。しかし、恩師と話しているうちに何と無くですが研究したいことも決まり、指定校推薦を受けて経営学(MBA)を学ぼうと思いました。志望校も決まり、研究計画書も書けそうだし、進路が決まった!と思っていたのですが、ここで問題に直面しました。なんと、推薦を受けられる在職期間の条件を満たしていなかったのです。初歩的な勘違いでした。大学を卒業しても、残り1年働かないと志望校の推薦条件を満たしていなかったのです。大学を卒業してすぐに大学院に進学したかった私は、いろいろな方法を考えました。しかし、志望校以外での進学は考えておらず行き詰まってしまいました。

 

そこで、指定校推薦は受けられないけれど、他にも働きながら学べる大学はないだろうかと調べました。その結果、MBA以外にも社会人向けの大学院はあり、その中でも日本語学や言語情報学が研究できる大学院を見つけました。言語学に関しては、MBAよりも自分の興味がとてもある分野だったので、せっかくだったら好きなことを学ぼうと思い、MBAを辞めて言語学へと方向転換しました。

 

他にも芸大に行きたかった憧れから芸大の大学院などを調べたりしましたが、高い学費を払って学ぶなら、将来役立つことを学ぼうと思いました。言語学を学べば、日本語教師としてレベルアップできる上に、いつか海外の大学で教鞭を取ることになれば大学院を卒業しておかないといけないと考え、言語学の大学院に進学を決めました。

 

問題を現実的に考える

 

頭の中にアイデアや考えがパッと浮かんだら即行動してしまうのがADHDの特性です。私は、早速、オープンキャンパスに足を運んで、話を聞きに行きました。それ以外にも、言語学に関して全く素人だった私は、知り合いに専門分野に詳しい先生はいないものかと悩んでいたら、東京時代のご縁があり、大学の先生を紹介してもらえることになりました。まだ、紹介していただいた先生にはお会いしていないのですが、実際にオープンキャンパスで話を聞き、現在の職場で働きながら大学院に通うのは、現実的に非常に難しいなという結論に至りました

 

私が今回の問題を現実的に考えて、大学院進学を辞めた理由は3つあります。

 

①学費

 

何事も先立つものはお金ですよね。教育ローンを組んで、なんとか学費の支払いプランも考えたのですが、2年間で200万円ほど支払えるなら、そのお金を貯金して夢への資金にすればいいのでは?と単純に思い始めました。また、アートスクールやピアノも新しく習い始めた買ったので、毎月の支出を考えるとどう考えてもギリギリの生活になります。大学院を卒業したら、いよいよ海外で日本語教師として働こうと思っている私にとって、卒業してから1から資金を貯めるとなると、最低でもまた2年は働かないといけません。夢に近づいているようで、遠ざかってしまいます

 

②時間

 

私の職場から通いやすいと思っていたサテライト教室ではほとんど授業がなく、仕事終わりに本校まで足を運ばないといけないことが、オープンキャンパスで分かりました。夜間の学校といっても1時間早く早退しないと授業に間に合わないです。働きながら通うので受講できる授業が非常に限られており、その結果、2年で卒業はできず、卒業まで最低でも3〜4年かかってしまいます。現実的に考えて、毎週時間休を使いながら遠くの大学院まで通って、土日も授業に出て、大学院に通っている間は他のことには目もくれず、研究一筋、ということを私は働きながら3〜4年間できないです。習い事が多く、自分で勉強する時間が取れていないのに、この状態で大学院に通うのは無謀だと思いました。卒業したとして、そこからワーキングホリデーをしようと思っても、年齢制限ギリギリで難しいので、それなら大学院に通うよりも先に海外に飛び出した方がいいのではないかと考え始めました。

 

③やる気

 

学ぶ意欲はあるのですが、色んなことに好奇心旺盛なので、一つのことに決められないというのがADHDである私のつらいところです。大学院で研究することが、他の全てを捨ててでも、今、やりたいことなのかと自問自答した結果、今は他にもやりたいことがたくさんありました。その中の一つに大学院進学がありました。でも、今じゃなくてもいいかなとも思いました。やりたいことがいっぱいあって収集つかないのがADHDの特徴です。やりたいことはやりたいこととしてリストに書いておいて、順番にやって行こうと思いますやりたいことをひとまず先の楽しみにするというのも、ADHDと上手く付き合う方法かなと思います。来年は、DJというか音楽活動や創作活動も始めてみたいし、大学進学にやる気を100%向けることはできませんでした。

 

日本語教育能力検定試験という方法

 

日本語教師としてスキルアップを目指すのであれば、大学院に進学しなくても、日本語教育能力検定試験に合格して実力を証明することも可能ということに気がつきました。現在通っている通信大学で教育実習を無事に終えて卒業すれば、日本語教師としての資格は取得できるのですが、実力としては不十分です。なので、検定試験に向けてしっかり勉強することで、日本語教師としての実力をつけることができます。四大卒で日本語教育を専攻し、日本語教師の資格を持っていても、あわせて日本語教育能力検定試験に合格している方が採用率も上がるそうです。試験の合格率は約25%という狭き門ですが、4人に1人は受かると思えば、しっかりと勉強すれば独学でも合格できるのかなと思っています。残念なことに年に1回しか試験がないので、落ちたらまた来年のチャンスまで頑張らなければいけません。急に不安になって、試験対策講座を受けようかと思いつきました。しかし、せっかく高い学費を払って大学に通って資格を取ったのに、また一からスクールに通うのは同じことの繰り返しだと思いました。しかも、調べてみると学費がかなり高額でした。なので、頑張って独学で試験合格を目指すことにしました。2年前に勉強していた行政書士の試験の合格率は約10%だったし、短大時代に一発合格した秘書検定1級の合格率は約30%だったので、その間くらいだと思えばいけそうな気がしました。行政書士は学校に通っていたし、秘書検定は短大の集中講座で勉強していたので、独学ではないので完全に考え方が甘いと思いますが、あまりお金をかけずに頑張ってみようと思います

 

ここにいる理由

 

前回の記事で、ここにいる理由がどうしても欲しいと言っていました。でも、ここにいる理由はもっと他の理由でいいんだなと思い始めました。事実、今の環境はかなり気に入っているし、やりたいこともたくさんあります。あと2年はここでの生活を精一杯楽しもうと思います。

 

ADHDの私って、昨日まで右向いて突っ走っていたのに、今日になると急に左を向いて走り出しています明日はどの方向を向いているのかは分からないけれど、それを楽しもうと思います。でも、すぐに物事に着手したり、辞めたりしていては意味がないので、何かしらの一貫性や方向性を持って何事も取り組んでいきたいです。お金のかかることに関しては、特に慎重になります。