一人暮らしを再開しました
昨年、新しく今の仕事を始めるにあたって、家のことがおろそかになり生活リズムが崩れてしまうのが心配で、4月の最初の1週間は新しい環境に慣れるまで母にお世話になっていました。それが1週間延び、1ヶ月になり、3ヶ月になり、半年になり…母と狭いワンルームで1年半以上二人暮らしをしていました。
そろそろ仕事に行くペースも安定して、落ち着いて余裕も出てきたので、12月から一人暮らしをようやく再開することにしました。
一人暮らしを再開した理由
二人暮らしの時は、母が全て家事をやってくれていました。部屋は綺麗に片付けられ、朝昼晩と食事が用意されていて、洗濯物やゴミ出しも全くしていませんでした。家のことは何も心配しなくても母がやってくれる環境は快適でした。夜、家に帰っても一人ではないので、寂しくありませんでした。
しかし、母の小言や喧嘩が絶えず、家にいるのが窮屈に感じ、一人で自由に時間を過ごしたいと思うようになりました。狭いワンルームなので、喧嘩してもお互いにクールダウンんできる自分の居場所はありません。母と一緒にいるのがしんどくなってきてからは、私は家にいる時間を減らし、外で遊んで過ごすことが多くなりました。
家族とほどよく距離をとる
家族は、私の発達障害に対する理解やサポートをとてもよくしてくれます。それは非常に有難いことです。家族のサポートなしでは今の生活はできません。
周りからは口を揃えて仲良し家族だと言われますが、実は、私は家族との関係に問題を抱えています。私にとって家族は、プレッシャーを感じるしんどいものです。特に母親との関係はしんどいです。
私と母はよく似ています。私の発達障害は母の遺伝からだと思われます。父曰く、似た者同士だからこそ、お互いに自分の嫌な部分が見えてしまうし、譲れないし、腹の中を探りあって、考えていることも一緒だから一番痛いところをつく、らしいです。
母は私に依存しています。また、私もそれに甘えていつまでたっても依存しています。母と私は共依存の関係です。その関係が、二人暮らしをすることでより密に濃くなりました。
自分の発達障害に対して生きづらさを抱えていっぱいいっぱいなのに、母親の発達障害を理解して上手く付き合うということは、非常に難しいです。だから、家族とほどよく距離をとることにしました。
一人暮らしのメリット
自分のペースで生活できるようになる。
一人暮らしだったら、誰のことも気にする必要はありません。私はテレビを見ないので、毎朝うるさいと思っていた朝の情報番組は流れないし、夜は好きな時間に帰って眠ることができます。自由気ままに家での時間を過ごすことができます。自分の好きな時間に好きなことが何でもできます。いつでも映画を見て夜更かししたり、友達と長電話したりできます。
一人の時間を過ごすことができる
母親と二人で暮らしていた時は、一人になりたくてもなれる時間がありませんでした。一人になりたい時には、母親にお風呂に入るようにお願いするのですが、母親にも母親のペースがあるので、いつもこのことで喧嘩していました。一人でぼーっとしたい時や静かに読書に集中したい時だってあります。今は、いつでも気兼ねなく一人の時間を過ごすことができます。
家族と距離を置ける
今の私にとって、これが最大のメリットだと思います。一人暮らしをすれば、家族から離れて精神的に自立した生活を送ることができます。特に母親と離れられることは、すごく気が楽です。少しでも共依存関係を断ち切ることができます。家族といえど、自分がしんどくならないほどよい距離感で付き合って行きたいです。東京時代にも感じましたが、物理的に距離が離れていた方がいいと思います。
一人暮らしのデメリット
家事をしなければならない
ADHDの私にとって、家事というルーティンワークをこなすのは非常に難しいことです。気を抜くとあっという間に部屋が散らかってしまいます。今までは仕事にいくだけでよかったのですが、これからは仕事と家事を両立して行わないといけません。早急に何かしらの対策を考えないといけないです。
生活が乱れがちになる
一人暮らしだと、ついつい生活のリズムが乱れがちになります。自分自身で気をつけないといけないので、自律した生活を送るのは本当に難しいです。毎晩遊びに出かけて夜更かししたり、食生活も変わるので、体調管理に気をつけなければいけません。
寂しい
一人の時間を存分に過ごせる分、今度は反対にだれかと一緒にいたくなります。東京に住んでいた頃は、常に誰かを部屋を呼んでいました。ルームシェアや同棲もしました。夜、一人で部屋にいると寂しくて、休みの日には家に一人でダラダラしていると物凄く勿体ない気持ちに苛まれます。
お金がかかる
母親と一緒に暮らしていた時は、食費はかからないし、生活用品が無くなる心配もしたことがありませんでした。しかし、これからは毎日の食費のことも気にしなきゃいけないし、生活用品がなくなったら自分で買いにいかなければいけません。毎月の収入から生活費を捻出しなければならなくなりました。
それでも一人暮らしがしたい
メリットとデメリットを考えると、デメリットの方が数多く出てきました。メリットとデメリットを天秤にかけた結果、デメリットは重々承知ですが、それでも一人暮らしがしたいと思い、再開することにしました。デメリットに対する対策は、少しずつ工夫して乗り越えていこうと思います。
家事について
私にとって毎日の家事はひとつひとつが大仕事です。あまり無理しないで、少しずつできることから今はやっていこうと思います。一人暮らしを再開しても、週1回のペースで母親は遊びに来るので、母親のサポートを受けながら、家事をする習慣をつけたいです。
でも、考えてみると、東京で3年半、生活していたのだから、出来ないわけじゃないはずです。母親に甘えず、自分のできる範囲で工夫しながら無理なく家事をやっていきたいです。
寂しさを克服する
少しずつ寂しさは克服しているように思われるのですが、それでもやっぱり一人暮らしは寂しい時があります。基本的に、家は寝るときだけしかおらず、それ以外は家の前のカフェにいます。家の中では集中できないので勉強しないと決めているので、いつもカフェでしています。でも、海外ドラマや映画を見たり、本を読んだりして、家で一人で過ごす時間を濃いものとしたいです。どうしても寂しくなったら寝る、という方法もありますが、勿体無い気持ちになります。家でゆっくりと一人の時間を楽しめるように家での過ごし方を工夫したいです。
かつて、東京で住んでいた頃、ここに家族がいたらなあと思うことがしばしばあり、家族の東京移住計画を真剣に考えたこともありました。東京から戻ってきた時にも、実家にはもう二度と住みたくないけれど、別の新たな場所に引っ越して家族みんなで一緒にすみたいと思っていました。でも、今は全くそのような感情はありません。プライバシーは侵害され、自分のペースで暮らしていけないことに苦痛を感じました。家に帰ったら誰かがいて、温かいご飯が用意されていたとしても、家族とはもう一緒に住みたくありません。疲れました。
一人暮らしを再開して、気づけばあっという間に3週目になりました。けれど、週末になると何かにつけて母が家に来て、そのまま泊まり続けるので、完全に母親から解放されたわけではありません。対策として、年内に自宅にある母親の荷物を実家に持って帰ってもらおうと思います。完全に一人暮らしと言えるようになるまで、しばらく時間がかかりそうです。